砂時計をテーマとした現在、過去、未来をつなぐ恋の物語であり、少女期から大人への季節の移り変わりと心情を緻密に描いている。 ドラマは完全にストーリー重視であるが、原作ではギャグシーンが多い。これも人気のひとつである 話の要所に島根県邇摩郡仁摩町(現・大田市)の仁摩サンドミュージアムが描かれており、ストーリーの原点ともなっている。
主人公の植草杏(うえくさあん)は、12歳の冬に両親の離婚を機に母親 美和子の実家・島根に越してきた。
田舎独特の雰囲気をなれなれしくプライバシーが無いと感じた杏。だが、近所に住む北村大悟(きたむらだいご)
と知り合い、徐々にその田舎の雰囲気に慣れていくようになる。
そんな中、彼女を支える母親が仕事中に倒れてしまい、自分が「がんばれ」と言って母親を追い込んでしまったと
責任を感じた杏は、母親を少しでも助けようと仕事を探す。そして大悟と共にお手伝いに行った村の地主「月島家」で、
杏は同い年の月島藤(つきしまふじ)と妹の椎香(しいか)に出会う。
4人はいつしか行動を共にするようになり、杏は嫌で嫌でたまらなかったこの村に居場所を見つける。
しかしその後近くして、杏の母 美和子が生きることに疲れ、自殺をする。杏は葬式の席で、
島根に来る途中に仁摩サンドミュージアムで美和子に買ってもらった砂時計を、悲しみのあまり美和子の遺影に
投げつけ壊してしまう。そんな杏に大悟は、壊れた砂時計と同じものを杏に渡し、ずっと一緒にいることを約束する。
杏も大悟とずっと一緒にいられるよう願う。
やがて時が経つと、杏と大悟の間には恋心が芽生えていき、2人は付き合うようになる。
しかし、杏の父親が杏を迎えに来た為、杏は高校の3年間は東京に住むことになり、2人は遠距離恋愛になってしまう。
始めのころはうまくいっていた2人だったが、東京と島根という遠距離、藤のずっと募らせてきた杏への想い、
椎香の大悟への想い、更に、杏の心の奥底にはいつも母親の影が存在していて……、2人の間はゆっくりと拗れていくようになった。
そして、ある事件をきっかけに、杏は大悟と別れることを決意する。
少女から大人へと成長する中で、様々な恋や別れを繰り返してゆく杏。しかし、杏の心の中は常に母親の存在で支配されたまま…
でもそんな中に、ずっと心の支えとなっている大悟の姿も確かにあった。
周囲が徐々に新たな幸せを見つけ出していく一方、独り、杏は幸せを求め奔走していく。
コミックスは、主人公である杏の12歳から26歳までの14年間を描いた本編8巻と、彼女の周りを取り巻く人々のストーリー等を描いた番外編2巻で全10巻構成。ファンブックも刊行されている。
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